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22/09/04, Sun

今日はMakerFaireTokyoの2日目。TwitterTLで#MFT2022を追いつつ、ステージ配信。午後には、自分のマイコン仲間というか師匠でもあるいしかわきょーすけさんのプレゼンがある。ふだんあまり人前でしゃべらないいしかわさんのプレゼンなんて、かなりレア。お題は、最近スイッチサイエンスで委託販売している直動機構と、それに至る前段階のペンプロッタの話。

直動機構キットを50セット販売しきったところで、「初心」に返るところは、さすが、いしかわさん、だと思う。つまり「直動機構を自由に使える世界を目指していたんじゃなかったのか?」と自問。

そしてその直動移動キットを使ったペンプロッタのキットを販売している。昨日5台、今日これまでに2台、売れたんだそうだ。「初心」に返るのは、肝に銘じたい。

22/09/05, Mon

TD-4で掛け算をしてみた。3*[IN]で、IN=4として結果の12(0xc)がAに入ってる

0x0 00110000 MOV A, 0x0
0x1 01100000 IN B
0x2 01011111 ADD B, 0xf
0x3 11100110 JZ 0x06
0x4 00000011 ADD A, 0x3
0x5 11110010 JMP 0x02
0x6 11110110 JMP 0x06

XiaomiGlassに自分の眼鏡(老眼鏡)をはめる治具、プランジャーをはめてみた。ちょっと穴が浅くて0.2mmくらい出っ張っちゃって入らないけど、構造自体は大丈夫そう。JLCPCBでSLSナイロンで成形した部品、精度も成形等方性もよい感じ。

こういう科学ネタのグッズ、けっこうあるんだよな。元素記号版のもあった。

スイッチサイエンスで委託販売しているもので在庫が切れかかっているやつを、こっちでJLCPCBにPCBAを出しておこうと思って作業。荷物の送付先は大学のオフィスへ。しかしポリスイッチの在庫がなさすぎるし種類が少なすぎる。

ついでにM5Stackで発売準備中のTypeC2Grove、どうも生産ラインが混んでいて発売が遅れそうな気がするので、アイディアをもらっていた五味氏が10月初旬に使いたいというのに間に合うかどうか微妙になってきたので、これもPCBAに出しておいた。設計した会社(方案公司)が勝手に生産しちゃう、いわば「山寨」である。まあ設計データも発売後には公開されるし、山寨じゃないか。

22/09/06, Tue

いくら深センは電子部品がなんでもあるといっても、さすがにEIAJ規格のプラグはないなー・・・あたりまえか。それがついてるACアダプタはいくつかあるけど。

と思ったら、プラグの寸法で表記すると検索に引っかかるよ、という情報をいただいた。例えばEIAJ-5だとこんな寸法で、外径6.5mm、中の芯の直径1.4mmなので"6514"とか、円筒の内径4.4mmを使って"6544"と呼ぶのが一般的のようだ。たしかにTaoBaoで"6514"で検索すると、それっぽいのが出てくる。

安先生と少し雑談。9/1に届いて9/7締め切りの論文を書く予定だったSoCは配送が送れていて来週届く予定になってしまい、予定していた論文投稿は間に合わなくなったそうだ。残念。でも別の学会に投稿予定とのことで、もう準備をはじめているそうだ。まあデジタル回路だし検証も十分やっているから一発で動くでしょう、とのこと。

遅ればせながら「同人ハードウェアを残していくために —— ビット・トレード・ワンの「マイプロダクトサービス」」ををちゃんと読んだ。自分で基板とかのハードウエアをつくって売るのは、「俺得」なんだけど、案外世の中でも欲しい人がいて、市場の隙間をうめる製品になるケースもよくある。その一方で、最初は作ること自体が楽しいんだけど、だんだん「作業」になってしまうのは、よくある話で、自分も経験がある。ビット・トレード・ワンは、そのようなハードウエアの生産と販売を請け負って、作者に対してロイヤリティを支払う、というビジネスをやられている。

先日みつけた、CH552duinoKeyboardを試してる。このプログラムを書き込むと、WebブラウザからRempのWebページでキー割り当てを設定できる、というもの。手元にあるCH552duinoにこれを書き込んで(試しにRow/Col数は共に2で)、Remapから接続認識はOKだった。続いてmeishi2の設定JSONファイルを参考にVID/PID等を指定した設定JSONファイルを読み込ませたら、エラーになる・・・?もうちょっと試してみよう。Twitterで作者の方にメンションつけて聞いてみたら、通信のタイムアウトが原因で、現状ではエラー処理が不十分で不安定なので何度か試せばOKのはず、とのことだった。なかなかうまくいかないけど、根気よくやってみよう。

今日もCPUつくってる。というかまだROM側だけど、ダイオードつけるの、さすがにめんどくさくなってきたけど、あと1列32個まできた。

もうちょっとがんばってROMのダイオード128本、でけた。うーん、心の乱れはハンダの乱れ、途中からだんだん雑になってるな・・・w

しかしこの前作ったTD-4キット(SMD版のほう)、たぶん基板図面ひいた人はコンピュータ詳しくないんじゃないかな。ROMアドレスが1からはじまってるし。当然ながらJMPで指定するアドレスと1ズレる。

そういえば先日伺ったSMEの学科長は知り合いという方の話を思い出して、オフィスのひとつ上の5Fに教員紹介パネルがあったな、と思いだして、みてきた(ちなみに確かに学部を卒業した大学はその人と同じだった)。

教員紹介パネルの向かいに、チップ写真ギャラリーがあった。たしか5月に案内してもらったときにはなかった気がする。

イメージセンサのチップがあった。65nmで赤外光取得。教員紹介みたときにはそういう研究している人はみつからなかった記憶があるんだけど、改めてみてみよう。ちなみに右側のはpHイメージング。同じ人っぽいな。

これももろにイメージセンサ。「无鏡头超分辨」とあるけど、「鏡头」=レンズ、「超分辨」=超解像だから、レンズレス超解像、という意味なんだけど、どういうイメージセンサなんだろう。初めて聞くタイプだな。あとで調べてみよう。

こちらの左はDC/DCコンバータだから、たぶん詹先生だな。右のは65nmの94GHzのLNA(この隣に120GHzくらいのLNAもあった)。

この右のは4インチウエハのMEMSガスセンサ。たぶん南方科技大のクリーンルームで作ったウエハだな。

22/09/07, Wed

0x0 01110000 MOV B, 0x0
0x1 00100000 IN A
0x2 11100110 JZ 0x06
0x3 01010011 ADD B, 0x3
0x4 00001111 ADD A, 0xf
0x5 11110010 JMP 0x02
0x6 10010000 OUT B
0x7 11110110 JMP 0x07

先日書いてたTD-4の掛け算プログラム、ちょっとごまかしてるところがあったので書き直し。これで被乗数3、定数INの乗算がいけるはずなんだけど、JZでジャンプしちゃうな・・・ハンダ不良をさがしてみるか。

いまつくってる挿入実装部品ばかりのTD-4キットのほうは、コンピュータのことわかっている人が基板図面ひいてる気がする。ROMアドレスが0からはじまって16進数表記になってる。ただ各レジスタ内容やアドレス、制御信号等のLEDがなくて出力ポートだけで動作を視覚的に見えにくいのが残念。

TD-4の2台め、抵抗以外は仮止めおわった。カーボン抵抗がなぜか見つからない・・・ドコイッタ

昨日の5Fギャリーにあったイメージセンサのチップ写真、安先生に聞いてみたら余浩(Hao Yu)先生のだよ、とのことだった。以前訪問したときにご挨拶をした方だ。SMEの研究者一覧を一通り見ていたんだけど、生体センシングや物理センシングの方、という認識で、見落としていた。改めて業績一覧を見ると、ベタな可視光イメージセンサではないけど、マルチモーダルなセンサを広くやられているようだ。ぜひこちらにいるうちに詳しくお話をしてみたくて、コンタクトをとってみたら(以前ご挨拶したときにWeChat交換をしていた)、早速明日の午後に時間をとってもらえることになった。話が早すぎる。

XiaomiGlassに手持ち眼鏡(老眼鏡)をはめるアタッチメント、プランジャを片方だけにしたらぴったりはまって固定できた。眼鏡のつるをはずしたら、めちゃいい感じで収まる。これで安心してXiaomiGlassを使える。

大学の入っているオフィスビル、よくこのロボットが巡回してて「マスクしてねー」みたいな呼びかけをしてるんだけど、誰も気に留めないくらい日常に溶け込んでいる。

22/09/08, Thu

昨日アポを取った余先生にご挨拶。余先生はアメリカで博士号をとったこともあってか、とても英語がうまくて早口(人のこと言えないけど)で、しかもぐいぐい話を進めていく、とてもアグレッシブな方。もうちょっと余先生の研究のことを詳しく聞きたかったんだけど、そこまで時間はとれなかったのは残念(とても忙しそうで)。イメージセンサの研究してますよね、と話をふったけど、昔はやっていたけどね、という感じだった。たしかに改めて研究業績を見ると、高周波(RF)とか化学センサ、それと最近はAIアクセラレータ(デジタル)あたりが多い。それでも自分のイメージセンサに関する研究について簡単な紹介をすると、二言目には「アプリケーションは?」と聞かれるのは、さすがだな、と思った。そして「どこの企業と一緒にやっているの?」とも聞いてくる。最近のイメージセンサは製造プロセスが高度・特殊でお金がかかるんだよね、という点は、そうそう、という感じだった。

自分の試作イメージセンサのテスト環境の写真にFPGAが写っていたのをみて、FPGAはなにか処理をしているのか?制御のためか?と聞かれて、簡単な制御信号をつくるためだけで、次のバージョンではぜんぶチップに入れる予定、と答えると、企業の人は「使いやすいチップ」じゃないと使ってくれないから、チップ単体で動作するのが大事だね、と言っていた。産業界に深く根ざした中国の(というか南方科技大の、かも)大学研究者ならではの視点だな、と思った。来年からもまた、留学プログラムで学生を連れてくる、ということについては、そういうところから始まるコラボレーションが大事だから、今後もよろしく、という感じになった。ちなみに余先生は副学科長。

このまえXiaomiGlassを買ったはいいけど、特に使いみちを思いつかないので、ひたすらはんだ付けする作業を撮ってみた。位置合わせというか目線あわせがけっこう難しい。手元の作業だと目だけで手元を見ちゃうけど、Glassのほうは頭に固定されているので、正面を見たままで頭ごと下に向けないといけない。倍率は多少上げてるので、細かいところはみやすいかな。

で、TD-4のはんだ付けをしていて、K型コテ先だと、DIPの足を連続してはんだ付けするのに、予熱しながら前の箇所にハンダを盛る、というパイプライン処理ができることに気づいた。こういうのの記録にはいいな。

夕方、突然、隣の部屋の郭先生という方が、ちょっといい?と部屋に来られた。郭先生、名前は知っていて、研究者一覧で元Intel、3Dパッケージングが専門、というのは知っていたんだけど、ふだんはほとんど部屋にいるのを見たことがなくて(たぶん今日で3回目)、びっくりした。論文を見せてくれて「この東工大のT.Ohbaという人をしっているか?」とのことだった。郭先生の関心は、研究は論文どまりなのか、TSMCとかの産業応用をどれぐらいやっている(やろうとしている)のか、特に量産に向いているのか、ということだった。そのT.Ohba先生をあいにく存じ上げないのだけど、この大場隆之先生のことのようだ。ちょっと知り合い経由で聞いてみよう。

22/09/09, Fri

今朝は早くに目がさめてしまったので、打ち合わせの前にPCB設計修正と発注。Castellated Holesが入ると、ぐっと初期費用あがるな・・・

似たようなもん何個持ってるんだ、と言われそうだけど、TaoBaoのオススメに出てきて条件反射的にポチってしまった。STC8のミニDSO。

中国の会社の話を聞いていると、しょっちゅう出てくる「方案公司(fang1an4gong1si1)」というものが、わかったようで、いまいちよくわかっていなかったので、いろいろ整理。一般的な訳としては"Independent Design House"、つまり「独立系デザインハウス」で、意味としては「設計受託会社」となる。つまり設計案件を受注して納品する会社。それ自体は日本でもよくあるわけだけど、どうも話を聞いたり実態をみていると、日本のそれとはどうも仕組み・文化が違う。実際にその会社(方案公司)がすべての設計をするとは限らず、適宜、別の方案公司に委託を出すことも多い。「独立」というからこそ、いわゆる系列というものがなくて、どことでも取引をする。どちらかというと「ソリューション・プロバイダ」といったところで、表向きには「ウチでぜんぶ設計してます」と見えるわけだけど、実際にはそうとは限らない、ということ。まあ一社で完結しているかそうでないかは、いいものができあがるならば、たいした問題ではない。で、この「再委託」が、日本の感覚だと「下請け」になるわけだけど、あまりそういう明確な上下関係がない。受けつ受けられつ、という相互の関係があって、仕事を融通しあう、という関係のことが多い。独立だからこそ、それができる。日本でも最近はフリーランスのエンジニアが案件(プロジェクト)ごとに動的に(アジャイルに)チームを組んで仕事を分担する、というケースもよく聞くけど、それに近い。そして、すべての会社が方案公司と言っても過言ではないほど、どこの会社でもそういう仕事の出し方、受け方をしている。一見、電子部品屋でも、扱っている部品を使った設計案件を受けたりする(もちろん実際の設計は他の方案公司に出すこともあるわけだけど)。何より案件を多くこなすことで設計の技術力も上がるし、新しい技術も柔軟に受け入れる(そうしないと仕事を受けられない)。(ちなみに方案公司では設計データの扱いが事実上公開されてシェアされることも多くて、これが、オープンソースとは起源は異なるけど結果として似ている点も多い、いわゆる「公开(gong1kai1)」になる。この方案公司の仕組み・文化をよく理解することが、中国の産業構造、さらにはオープンイノベーションを理解する鍵になるように思う。

22/09/10, Sat

もうあと1週間なんだからそろそろTaoBaoポチるのやめなよ、という気もするんだけど、つい。最近のM5Stack製品は必要なものは六角レンチが同梱されてて、初心者にやさしい。

来週にプチハンズオンをやることになったので、練習。先日いただいたM5StationにRFID2でカード読み取り。UIFlowでのUNIT名はRFIDなのね。Station画面が小さいと思ったけど慣れればそれなりに見やすい。

大学ビルの敷地内を巡回しているロボット、ところどころ階段とスロープがあるんだけど、ちゃんとスロープを登っていく。「ここのスロープを登れる」という情報を含めた巡回エリアマップを入れてあるんだろうか。まさかカメラなどで階段をみつけて避けるのはなさそうだし。

昨日の方案公司の話、こんな広告集をみつけた。これはモビリティ関連の会社紹介の冊子。

これはそれに載ってるインホイール・モータの会社。仕様のカスタマイズ対応はもちろんだけど、例えば駆動回路といっしょに発注、とか、なんなら例えば電動キックボードのような製品最終製品も、たぶん相談にのってくれる(実際の設計は、部分ごとに他の方案公司に出すことになる)。これを単に「会社紹介・製品紹介」と見てるだけじゃ、まだ産業エコシステムの表面だけしか見えてない、ということなんだな。


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