2208-2.md

22/08/14, Sun

このまえJLCPCBで作ったメタルのｽﾀｯｸﾁｬﾝの足、M2.6のネジが届いて固定しようとしたんだけど、穴が小さくて入らなない。リュータで削ってみたけど、だめそう。M2.6のドリルで穴をあけるかなあ。ドリルどうしよ。

先日公開されていてささみさんが作られたｽﾀｯｸﾁｬﾝ制御のUIFlowカスタムブロックを試しに使ってみた。こんな感じでいけそう。

昨日確認してきたiMakerbaseにあるデジタル加工機のソフトウエアなどを調査してた。レーザーカッターの方はいくつかソフトウエアがあるんだけど、制御部分は「RDC6442G」という汎用品のようで、これ用のソフトがある。もう1つ、LightBurnというソフトがあって、これはライセンスが必要（30日体験可）のようだ。購入時にもらったライセンスは、あるんかな。ただどっかにいってしまっていそう。こんど探してみよう。なおこれらのソフトウエアダウンロードページが、"Company"の中にあって、見つけるのに苦労した。

もう1つの3Dプリンタ（+レーザー加工＋CNC切削）のSnapmakerは、ダウンロードページがあって、スライサーがセットになった制御ソフトがあるようだ。ただいくつかモデルがあって、実物がどれかを調べるのを忘れていたので、これもこんど試してみよう。

今日の午後は、北の方にある清湖駅から伸びている路面電車（深圳有軌電車）に乗ってきた。2018前にも乗りに来たことがあるんだけど路線が増えたようなので、改めて。

最大の特徴は、車両が充電式ということで、こんな感じで駅のところにだけ架線があって、駅に停車中に充電される。駅と駅の間は架線がなく、充電された電力で走行する。電力を蓄えるのはスーパーキャパシタ（電気二重層という構造を使った高速な充放電と劣化しにくいという特徴がある蓄電池の一種）で、20秒間でひと駅分は充電できるようだ。調べたら広州でも2015年から同様のキャパシタ式路面電車が運行されているようだ。

車両自体は低床なんだけど、中央部にこんなふうに盛り上がった部分があってその上に座席がある。この部分にスーパーキャパシタがあるんだろうな。

都市交通としての有効性が言われているLRTと呼べるのかはよくわからない。線路も単線で、それほど運行本数も多くない。道路はそれなりに広いから複線でも作れそうなんだけど、そのあたりは総合的な判断か。それでも、線路上に架線が不要という都市景観上の利点、地下鉄よりは低い建設コスト、そして頻繁な充放電に耐えるスーパーキャパシタの耐久性と故障率などをみながら、都市交通としての可能性を検証している、ということだろうな。路線も延伸されているから、それなりに可能性はあるということだろうが、Wikipediaに載ってる統計によれば利用者数は当初見込みの半分ぐらいしかないみたいだし、まだわからない。

なおバスと同じQRコード（外国人は使えない）で乗れるんだけど駅に紙の券売機があるので買ってみた。これを車内の機械に読ませて有効化する（ヨーロッパの電車やバスでよくあるスタイル）。あとから調べたらICカードの深圳通でも乗れたみたいだ。

22/08/15, Mon

Twitterで、「回路のスイッチOnの表記は開く？閉じる？」という投票をやっていたんだけど、けっこう割れた（ちないに自分は「閉じる」）。電子回路の学会でも両者が混在していて混乱することもしばしば。開くは水路アナロジーのバルブから、閉じるは電流経路の閉路から、か。ちなみにOnは英語でclose（ただ業界によってはopen）、中国語で开（開）。・・・On/Offが一番確実か。

今日は、以前連絡をとっていた深セン大の郭先生に深セン大を案内していただいた。

深セン大はいくつかキャンパスがある（一番新しいキャンパスは南方科技大の隣にある）んだけど、まずは一番古い粤海(yue4hai3)キャンパスへ。ここは1983年の改革開放がはじまったときに、一年でキャンパスをつくって深セン大学が開校したときのキャンパスで、この建設速度が、いわゆる「深セン速度」の由来の一つ。ここは教育学部や文系学部がある。学生数はぜんぶで4万人くらい、教職員は4千人くらい（そのうち教員は2千人くらい）。研究力という意味では、少なくとも自分の分野（半導体・電子回路）では深セン大の研究というのはあまり見た記憶がないけど、大学ランキングのTHEでは350位で、金沢大よりはずっと高い。それでも世界的に見れば、研究力という点では、それほど目立たない、と言えると思う。

日本との交流も古くからあるそうで、池田大作の碑、なんてのがある。

このキャンパスがある地区は、いわゆる高新地区で、ハイテク企業やスタートアップが多数集積している。すぐ近くにはTensent（WeChatの会社）本社や、中国版GPSの北斗の開発と製造をしている企業も、この地区にある。コロナ前には、そういうスタートアップ企業のピッチコンテストなんてのも頻繁に開催されていたんだそうだ。ちなみにMakerFaireShenzhen2015が開催された「南山区软件产业基」もこのすぐ近く。こういうハイテク企業が入居するビルという不動産は「科技地産」というんだそうで、まだまだ成長中の業界なんだそうだ。ついでに会社名とか学科名とかにある「航空」は航空、 「航天」は宇宙。ちなみにTaoBaoにあるものだけで宇宙まで届くロケットをつくるコンペ、というのがあるんだそうだ。めっちゃ面白そう。

それ以外にもこの写真にうつっている「SZU」と書いてあるビルは、深セン大からのベンチャー企業が入居するビルで、それなりに埋まっているんだそうだ。郭先生も2つ企業をもっていて、メカトロ関連や半導体計測に関するコンサル業務（CTO。それ以外にもフルタイムのCEOや社員がいる）などをしているんだそうだ。ちなみに深セン大の大学院生（修士課程：3年）は半年以上のインターンが必修で、こういう深セン大発ベンチャーに行くことも多いんだそうだ。そういう場合は、修士での研究とインターンでの業務との区別があいまいになる。そして実際、周りの環境の影響が大きいのか、学生の起業もかなり活発なんだそうだ。ただし高い技術で世界に挑む、みたいなのはそんなにないんだそうだ。それでもそれはやはり文化だなあ、と思う。こういう環境にあわせて、教員の業績評価も、論文数から、それ以外の共同研究数や学生の起業数といった多様な指標に変わってきているんだそうだ（そういう指標は評価が難しい、というのは共通の悩み）。なおTensentの創業者（5人？）は深セン大卒なので、そこの学生起業に対する寄付やファンドは大きいようだ。

粤海キャンパスの道路を挟んで反対側が、5年くらい前にできた沧海(cang1hai3)キャンパスで、いわゆる理系学部はこちらにある。郭先生の所属する机电与控制工程学院(Collage of Mechatoronics and Control Engineering)もここにある。

こちらが郭先生が赴任時に、支給された研究スタートアップ資金（300万元！）で購入したFIB（収束イオンビーム）加工装置。郭先生の本来の専門は半導体の計測・評価技術。

こんな感じで資産には貼ってあるシールには購入時金額も書いてある。ちなみに相見積もりや入札制度があってそれなりに購入手続きはめんどくさい（そのために教員と同じくらいの人数の事務スタッフがいる）んだそうだ。一応国産設備を優先というのはあるんだけど、海外にしかない機材だと特に問題なく購入はできるとのこと。なお大学での資産購入は免税で、これは大企業の研究開発も同様のことが多いんだそうだ（そうして研究開発を促すという政策）。

こちらは150万元かけて学科で新設したクリーンルームで、入れる機材は発注中で順次設置されるとのこと。プロセスとしてはMEMSがメイン。以前伺った（郭先生のタイムラインで見かけた）半導体製造のリカレント講座は、既存のいろんな設備（成膜などは物理工学科にあるクリーンルーム（そっちのほうが大きい）にある装置など）を使いいながら、MEMSぐらいの一通り半導体プロセスの体験、という内容だったとのことで、トランジスタはさすがに作れないんだそうだ。やっぱそうだよね。

ちなみにこの建物の入口にあるこちらのオブジェは郭先生のデザインで、ここの加工機で切削加工して作ったものだそうだ。ここに書いてある「匠」は、これまでの深センに足りないもの、として、特に機械加工の分野では近年重視されているんだとか。

あと一部の理系学科（特にEVに関連しそうな学部学科）が、坪山区に最近できた深セン工科大に移転しているんだそうだ（Webで情報が見つからないな・・・）

ちなみに南山区で最近よく見かける自動運転タクシーが2台とまってた。

昔よくみたけど、こっちに来てから見た記憶がない、シェア傘をみつけた。

30分まで1元、シェアサイクルと同じ仕組みで、どこに返してもいい。まだあるんだな。

そういえばM5Stackで発売開始になった（いまは売り切れ中）"ExtPort for Core2"、TaoBaoの商品説明に「作者のサインがある」と書いてあることに気づいた。

22/08/16, Tue

夕方に、先日M5Stackで設計と動作チェックが終わって製品名も決めていた、Grove分岐にUSB-Cから5Vを給電するUNITが、発売に向けて準備が進んでいるようだ。ちょっと裏側のシールになおしたいところがあるようだ。

こんな感じでTweetもされていた。これ、NeoPixelテープみたいに電流をたくさん必要とするときに、マイコン(M5Stack)からの電力供給だけでは不足することがあって（電飾する人はそうなりがち）、提案したものだった。もうすぐ世に出るようで、うれしい。

Xiaomiのスマートバンド、Mi Band 5をつかているんだけど、ときどき接続が切れることが多い気がして、新しいのを買うことにした。せっかくなのでこっちでしか売っていないMi Band 7 Proというのを買ってみた。文字盤が大きいやつなんだけど、腕にはめてみても、そこまで大きくはない。以前持っていたAmazfitBipよりは幅が狭いので、手の甲にあたることもなさそう。ただ、Mi Band 5のときに使っていたアプリ（Mi Fit→ZeppLifeに名前が変わった）ではMi Band 7 Proに接続がどうもうまくいかず、別のアプリMi Fitnessを使わないといけなさそう。データ移行ができるのか調べてるんだけど、どうもよくわからない。困ったな。と思ったら、Mi Fitness内に"Transfer from ZeppLife"というのがあった。というわけでいまデータ移行中。

22/08/17, Wed

今日は福田の会展中心で、中国電子展CITE。

同じ会場で、それに含まれる（同じ会場）いくつかの展示会もある。まとめて日本のCEATECのもっと大きいやつ、というイメージ。

フロアマップはこんな感じ。福田の会展中心の全フロアを使っている。

広すぎる。

並列のセミナーで、中国半導体の国産化に向けて、というのをやっていた。

Renesasもブースがあった。

いくつかあったのが、SoC設計・製造のワンストップサービス。サブミクロン〜5nmくらいのCMOSや、GaAsなどの化合物半導体など。

パワー半導体向けにGaNやSiCのファウンドリサービスもけっこうあった。

マイクロLEDディスプレイ向けの超小型LEDの会社、というのもある。

いわゆるAIチップ（推論演算を高速化するチップ）もいくつかあった。特にモバイル・ウエアラブルデバイス向けのローパワーが狙い目のようだ。

こちらは、ちょっと国策色が強そうなんだけど、集積回路設計に関する産学連携の研究所。名だたる大学も名を連ねている。南方科技大も名前が入っていたけど、実際のところどうなんだろう。こんど聞いてみよう。なんとなくだけど、風呂敷は大きく広げたけども、という匂いがする。

一応、そこから生まれている製品も、あるようではある。ただ、実質的にどうなのか、よくわからない。「殿堂」という書いているところが、なんとなく「無理して成果にしている」感を感じてしまうが、実際のところ、どうなんだろう。

電子部品とかプリント基板あたりのエリアもあって、华强PCBもあった。

自動車関連のエリア。ただ思ったほど目立ったものはなかった。

医療ロボットのエリア。けっこう活況。

DirectDriveTechも。

ElephantRoboticsも。

このまえのオンライン講演会で日本への進出をアピールしてた配膳ロボットのReeman（ロゴがRenesasに似てる）。

Bluetoothイヤホンのエリアでは、イヤホン向けSoCが何社かあった。JieLiのようなファブレス半導体メーカがけっこうある。

Bluetoothイヤホン向けのLiイオンバッテリ、もけっこうある。このようにBluetoothイヤホンに関する部品はけっこう活況なんだけど、製品になると、だいぶ集約されている感はある。

充電関連エリアでは、USB PD関連が相変わらず活況。

それに加えて、650V充電対応の素子（トランジスタやダイオード）がけっこうあった。この電圧はEV急速充電器だな。

Seeedもひっそりといた。

量子コンピュータのSPINQ。知らなかったんだけど、高須さんによると2020年くらいに発表だけされたあと情報がなかったので実体があるのか怪しかったんだそうなんだけど、1000万円クラスで室温稼働できる量子コンピュータ（2qbitから）で、実際に中国内の研究機関や、海外（東大も）への納入実績もあるんだそうだ。高須さんがアポをとってこんど会社へおじゃますることになった。

ひっそりとあった清华-UCバークレイ深セン研究所(TBSI)のRISC-V研究所のブース。

WeChat公式アカウントをみると、ときどきセミナーをやっているようで、直近だとGoogle/SkywaterのTim氏も招待講演をしているようだ。RISCが生まれて40周年なんだそうで、9月にコンピュータの歴史展をやるんだそうだ。日程が書いてないけど、一応申し込んでみた。

シールはがんばってた。

全体的に、まあ活気があるなあ、という月並みな感想なんだけど、自分が関心のある半導体関連では、思ったより裾野が広くて、興味深かった。

昨日買ったXiaomi Band 7 ProはNFCがついているので深圳通をいれてみた。実際に地下鉄に乗るときにタッチで乗れた。

22/08/18, Thu

今日は久しぶりにM5Stackオフィスへ。広州に5月ぐらいからお仕事で住んでいるnorippyさんが初めて深センに来られたので、いっしょにいってきた。

各製品の状況は、こんな感じで、在庫あり、欠品中、などが一覧になっている。

先日自分が設計して発売になったExtPortForCore2は、こっちでも在庫なしのようだ（M123というのは、これの商品番号）。

これの設計への謝礼みたいなのは、事前にぜんぜん話をしていなかったし、別になくてもいいと思っていたんだけど、何かお礼をしたい、とのことだったので、サイン入りTシャツ（日本ではレア？）をいただいた。うほほ。

あわせて、最近発売されたM5Station、それと9/3-4のMakerFaireTokyo向けのTシャツ＆バッグをいただいた。うほほ。

なおTwitterのTLで見かけた、9月の展示会（国際IoT展）向けのデモ用「M50Stack」が製作中だった。本体とモジュール、底板が分離する、というギミックになるそうだ。

あと、ついででお願いできれば、と、先日の金属製のｽﾀｯｸﾁｬﾝの足のネジ穴が小さすぎた件、M2.6の穴をあけさせてほしいなあ、とお願いしてみたら、メカに強いエンジニアの方が、すごいしっかり開けてくれた。感謝感謝。なおステンレスなので、だいぶ固くて加工に難儀したそうだ。

今日の午後は、深セン工業展（主に機械加工装置）とToy&Edu Fairへ。会場に着いた場所の関係で先にToy&Edu Fairから。

一番最初に入ったのは、Licensingゾーンで、キャラクタービジネスのライセンス。

中国の航空宇宙局も、こんな感じでライセンスビジネスをやっている。

熊本熊も。

続いて、STEM教材ゾーン。こちらは、マイコン入りブロックでTangibleなScratch的なブロックプログラミングで、そのとおりにロボットが動く。

LEGO Mindstorm的なのは、ロボット教材の定番だけど、その類似品もいくつかあった。差別化はよくわからない。

LEGO互換っぽいブロック玩具は、いくつもあった。正直、区別がつかないんだけど、どう差別化しているんだろう。

Technicのようなリアルさを追求するシリーズがあるのも、LEGOと同じ。

まあLEGOにはないこういう路線に振るのは、差別化の一つだとは思う。（LEGOは題材に武器を扱わない）

タミヤのプラモデルはこっちでも人気がある（特に香港から運ばれる（密輸入？）される広東省は、触れる機会が多くてその傾向が強いようだ）ようで、ロゴマークが似ている会社がいくつもある。

そのあとで、深セン工業展の方に移動したら、こちらは最終日ということもあって、午後2時くらいにはほとんどお片付けモードになっていた。工作機械、オートメーション、などがあった（ようだ）。

地下鉄の駅に、静脈認証で乗れる改札機があった（ただし外国人は登録できない）。こういうバイオメトリクス認証だとスマホもなにもいらない。世の中はこっちの方に進むんだろうか。

今日、高須さんと話をしてる中で、先日のマーケティングとエンジニアの話について、むしろ有効なのは、エバンジェリスト（伝道師、と訳すのか？）で、ある程度は「話を盛る」ことも、魅力を伝える上では大事、という話をしていた。たしかにエンジニアは、「ここまではできる（それを超えることはできない）」という観点から語ることが多いので、それは「宣伝」と相性がいいとは限らない。ふむ。

22/08/19, Fri

今日は香港城市大学(City University Hong Kong; CUHK)の、深センにある福田研究所へ。（数年前に深センでお会いした、CUHKで働いている田村さんの紹介で、研究紹介の機会をいただいて、田村さんのラボのボスの陳先生に、その前に案内していただいた。TEM (Tunneling Electron Microscope)の小型・高精度化に関する研究をされていて（試作機を見せてもらったけど、テーブルに乗るくらいのサイズ。小型化のポイントは自作偏向コイルのようだ）、少し長い目の研究として量子顕微鏡 (Quantumn Microscope)も取り組んでいるだそうだ。もう1つは赤外線だけ反射する、酸化タングステンでコーティングしたガラス（建物の窓に使えば光はとりこんで熱を遮る）で、こちらは青島の企業で量産化されているんだそうだ。ちなみに南方科技大の今の学長は古くからの友人らしい。

香港にある大学が深センに研究所を作った理由は、まず第1に場所。香港はやはり手狭で土地も高い。そして第2に資金で、深セン政府からの支援が大きく、現在は深港国际科技园というオフィスビルに入居しているが、近くに新しい建物を建設中とのこと。景気いいな。将来的には教育は香港で、研究は深センで、という2拠点体制をとるんだそうだ。なおコロナ下では人の往来に制限があるのでは？と思ったんだけど、特例申請が認められていて、条件付きではあるものの行き来は自由にできるらしい（ただし中国人のみ）。

全体的に、中国でも、ここ数年はアカデミックポストの倍率が高くて、博士号をとった学生の就職先をみつけるのに難儀したり、テニュアトラックで短期間での成果を求められる分、長期的な視点の研究ができる人が少なくなっている、というのは似た状況のようだ。

そこの研究室の定例MTGにあわせて、イメージセンサの基礎と最近のホットトピック（と自分の研究）、について紹介をしてきた。SEM/TEMでは入射電子の像を撮るので、そこはまさにイメージセンサ。ただ生成される電子正孔対が信号になるのは同じんだけど、入るのが光ではなくて電子なので、入射する深さがぜんぜん違う（電子のほうが深い）。このあたりは、深さ方向の不純物プロファイルや、それをカスタム制御・製造する方法（ミニマルファブもアリか？）や、実はフレームレートがかなり重要、など、いろいろと議論する余地があって、引き続き、情報交換を進めていくことにした。

22/08/20, Sat

このまえ（クラウドファンディングで）ポチっていたXiaomiのARメガネが、予定通り今日発送のようだ。

JLCPCBでメタル成形した足の穴が小さくてネジ固定できず、穴を広げてもらってやっと固定して、やっとｽﾀｯｸﾁｬﾝが立った

JLC（JLCPCBじゃじゃい中国内版）だと、LCSCで売っていない部品でも、自分で購入したものを送付して使えるよ、という話を聞いたので、確認してみた。たしかにマイページの中に、BOM管理（元器件备料）と並んで「邮寄」（郵送）がある。そしてその下に、部品実装（SMT：贴片）で使える部品の管理（私有库备料／可贴库存）に入るようだ。こっちにいるうちに試せるかなー・・・・

今日の午後は自作キーボードとPCB/PCBAのオンラインイベントで、「左手サブキーボードを作り続けてみた」。そこで「静電容量式」のキースイッチ、という話を聞いて、しらべてみたらこれっぽかったので、試しに10個買ってみた。

先日ポチっていたXiaomiのARカメラが届いた。

こんな感じで装着すると、右目脇にあるシースルー画面にカメラ映像が表示される。PCにつないだりという機能はなくて、基本的に目の横にあるカメラで記録をとるもの。

操作は、右側の「つる」の部分のタッチ操作で、タップで撮影、スライドでズームできる。動画撮影モード（つるを下向きにスライド）もある。オートフォーカスの模様。

遠景は、まあきれいにとれる。

ただ、手元のものは焦点が合いにくいようだ。フォーカスを指定部（中心部？）にあわせるモードがある・・・ような気がするので、もうちょっと試してみよう。

手元のものでも、ズームすればフォーカスはあっているから、慣れの問題かもしれない。

撮影した写真は、スマホのアプリへ（たぶんWiFi接続で）転送するんだけど、そこはだいぶ速くてストレスはそれほどない。

あとオマケ機能として音声翻訳（β版、英←→中のみ）がある。カメラ翻訳があるのかと思ってたんだけど、少なくとも今はないようだ。バッテリはけっこうすぐ減る。鼻の上に載せると、シースルーディスプレイが下すぎて視野から外れてしまうので、もうちょっと上で固定したいところ。なんかいい方法があるんかな。

で、わかった。本来はメガネかけずに、こうやって鼻の上の方に置くんだな。これならシースルーディスプレイがいい場所に来る。

で、メガネに相当する透明な板をはめれるようになっていて、標準でついているのはただの透明な板だけど、この形の老眼鏡レンズがあればいいのか・・・この枠の部分を3Dプリントして老眼鏡のレンズをはめて使うのがいいかな・・・

一応、目への照射光強度のドイツ基準（？）は満たしている、ようだ。

というわけで、既存の老眼鏡のフレーム部分だけ使うことにして、それをつまめる治具をつくってJLCPCB 3Dプリントにポチってみた。

まあいろいろとツッコミどころはあるけど、こういう新しいガジェットは、楽しい。いろいろ使い込んでみよう。

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